
国内の人気バンド計19組が出演。しかも、主催は日本を代表するインディー音楽レーベル『PIZZA OF DEATH』だ。6月7日(土)、幕張メッセにて開催される大型パンク&ラウドフェス『SATANIC CARNIVAL'14』の開催を目前に控え、『PIZZA OF DEATH』の社長でありミュージシャンとしても活躍する横山健のインタビューを緊急掲載する。同時に、同フェス出演人気メンバー〝同期〟3名による音楽人生対談も開催。音楽業界の不況が叫ばれる今、進行形のパンクシーンはこのフェスで新たな転換期を迎えるのか。
Photo_Kengo Shimizu[stuh]
Interview&Text_Daishi Ato
Text_Ryosuke Arakane(PAGE4〜5)
Composition_Daichi Sasa
Cooperation_Samurai magazine
振り返ってみれば、ミュージシャン横山健はつねに日本のパンクシーンのど真ん中に立っていた。言わずとしれたパンクバンド「Hi-STANDARD」や本人が「息抜きの場」と数々のインタビューでも語る「BBQ CHICKENS」のギタリストとして、また、ソロバンド名義「Ken Band」のフロントマンとして。そして、インディーズパンクレーベル『PIZZA OF DEATH RECORDS』の社長として、ときには大きな賞賛を受け、ときには罵倒され傷つきながらも、彼はずっと立っていた。今回、大型パンク&ラウドフェス『SATANIC CARNIVAL'14』でトリを務める日本のパンクヒーローに45歳の今、一体何を考えながら音楽や自分自身と対峙しているのか聞いてみた。
「Hi-STANDARD」の3人が、14年ぶりに受けたインタビューはこちら。今一度、今回の記事を読む前に読み返したい。
-横山さんは「Hi-STANDARD」として活動を開始('94年)してから25年近くもの間、常に日本のパンクシーンの中心にいながら、その栄枯盛衰を見てきたと思いますが、自分の周りのバンドの動きは気にしてましたか?
横山健(以下、横山):気にしてないよ。目には入ってくるけど、周りがこうしたから俺はこうしようとかそういう思考は全然ないね。自分がやりたいことをやるだけよ。
-たとえば、「あいつらがそれをやるなら俺はやらない」など思ったことは?
横山: あんまりない。「Hi-STANDARD」の最初の頃('90年代)は、英語で歌うってことに関してはそういった気持ちはあったかもしれない。少なくとも、全曲英語で歌う、今で言うメロディックパンクのスタイルは俺らの周りにはいなかったからさ。「メロディのあるバンドはもう通用しない」って言われていた時代だからね。みんなラップみたいになっちゃってさ。「Red Hot Chili Peppers」のスタイルがもてはやされた時代だったから。そこに対するカウンターの意識はあったけれども、それ以降は実はそんなにないんだな。どうしても人がやってないことをやりたいっていう気持ちはもしかしたら自分の性根として持ってるかもしれないけども、あんまりそれを第一に考えたことはない。
-'90年代~'00年代初頭にメロディックパンクも大流行して、一時期グッと下火になりましたけど、また最近盛り上がってきていますよね。完全に廃れないのはなんでだと思います?
横山: ひとつのジャンルみたくなってるのかな。でも、メロディックに特化したバンドがまた増えてくるっていう現象に目がいくのはいいことでもあるけども、なんとなくつまんないことでもあるかな。日本ってガラパゴス化してんのかなぁみたいな(笑)。
- 一時期、バカにする意味で「メロコア」って言葉が、使われてました。
横山: いや、俺は今でもそう思ってるよ。メロコアのメロはメロディックのメロじゃなくて、メロドラマのメロだから(笑)。俺らが「Hi-STANDARD」を始めた時には、なかった言葉だから。「Ken Band」も含め、自分たちの音楽をメロコアだなんて思ったこともないし。今でも(メロコアという言葉は)、嫌いだね。
-「誰がメロコアって、俺がメロコアだ!」って以前にライブやインタビューなどで言ってたのは、ただの冗談だったんですね。
横山: 自虐だね。オリジナルパンクの人たちはパンクって言葉に随分振り回されたわけじゃない? 「SEX PISTOLS」にしても「The Clash」にしても、パンクなのかパンクじゃないのかって「どっちでもねーよ」みたいなさ。その気持ちはすごいわかる。ちょっと反体制的なことを音楽に盛り込んでやったらパンクっていうムーブメントになってさ。でも、本人たちは意外とどうでもいいのよ、周りがカテゴライズしたがるだけで...むしろいいじゃん、パンクって言われてかっこいいじゃん。俺なんかメロコアだからね(笑)。
-いやいや、パンクじゃないですか。
横山: そうだよ、パンクだよ。でも、メロコアとか言われてさ、どのツラ下げて45のオジサンがメロコアなわけ?って。
-今はそう思ってるかもしれないですけど、横山さんが前例になっていくわけじゃないですか。「横山健が45歳でもメロコアをやってるんだから、俺らにもやれる」って思うバンドが出てきてもおかしくないですよ?
横山: まあね、受け取り方は人それぞれだから。よくとらえてくれたらいいんだけど、悪くとらえるヤツがいるから厄介なんであって(笑)。まあ、悪く言われることにいちいちかまってられないけど、時々気になる時はあるのよ。
-すごく気にしてる時期がありましたよね。
横山: 2ちゃんねるが勢力を誇ってた時期ね。
-最近は、「勝手に言ってろ」っていう境地に達した雰囲気を感じるんですが、いかがですか?
横山: うん、だいぶね。麻痺したっていうのもあるけど。もう15年もネットで、ぼてくり回されてるわけだからさ(笑)。
-歴が長いんですよね。
横山: そうそう。'90年代の終わりからネットではいろいろ言われてたから。俺のなりすましが出てきて、「アメリカツアー行くんで」みたいなことを掲示板に書いたりとか。
-あぁ、ありましたね!
横山: そういった意味では、もう昨日今日のことじゃないし、全然気にもなんないよって言い切れる自分もいるけど、人間いつでも悪く言われることには頭くるからね。
-そうですよね。
横山: でも、Twitterが登場して2ちゃんねるが下火になってさ、それだけでも随分楽になったよね。もはや誰も2ちゃんのことは話題にしないんだよ。...随分助かったよ(笑)。
-でも、それってツールの変化なだけであって、お客さんの変化ではないですよね?
横山: ツールの変化イコール、お客さんの変化だと思うよ。だって、ツールによってその人の日常が変わっていくし、発信の仕方も変わっていくわけじゃない?
-実際にライブハウスで変化を感じることってあります?
横山: それはないかな。みんなライブハウスにはそれを持ち込まないから。ダークサイドだから(笑)。変わったと言えば、震災以降に変わったかな。
-どう変わりましたか?
横山: 音楽に熱狂する人が増えたよね、俺たちがそうやって発信したから。それを素直にキャッチしてくれてる人は震災前よりも全然高い温度でライブハウスに来てくれてる。
-では、最近の『PIZZA OF DEATH RECORDS』について話を聞きたいんですけど、Jun Gray(「Ken Band」のベース担当)が手掛ける『Jun Gray Records』など4つのレーベル内レーベル(他に『TIGHT RECORDS』、『Rotten Orange』、『IN MY BLOOD RECORDINGS』)を始めるという動きに驚きました。かなり思い切ったん決断だったんでしょうか?
横山: いや、全然。やってダメなら閉じりゃいいやって、思ってるから。ワクワクしかないね。
-『PIZZA OF DEATH RECORDS』は新しく何かを始めることに対してすごく慎重なイメージがあるから、今回の動きに思い切りを感じたんですよね。セールスが見込めないと新しいバンドは出せないっていう時期も実際あったわけで。
横山: だって、今はもうセールスが見込めるバンドなんかいないでしょ。
-そういう風に思考が変わったタイミングはいつだったんですか?
横山: 俺の中では『Four』(4thアルバム)かな。2010年ぐらい。本当にCDはダメなんだって思った。そこから少しずつ意地を張ってた部分を自分の中から取り除いていったら、レコードレーベルの役割っていうのはCDを売ることじゃなくてバンドのサポートなんだなって、心底感じ始めて。そりゃあ、売れたらうれしいよ。でも、音源を出す場を提供することと、バンドの存在への担保をしてあげるってことが今の『PIZZA(OF DEATH RECORDS)』の役割な気がする。
-以前、「レーベルは慈善事業じゃねぇんだ」とおっしゃってましたが、ヘタしたらバンドにとってはそうなってしまうかもしれないですよね。
横山: あるバンドにとってはね。でも、あるバンドはしっかり結果を出すわけだから。昔みたいに慈善事業じゃないってつもりもあるし、ちゃんとビジネスなわけだから、お金儲けしなきゃいけないけども。よく思うんだけど、自分が言ったことやったこと、自分の方針に対して、俺は政治家じゃないから別にいちいちこだわる必要もないのかなって。例えば、昔はよく「俺たちはTシャツ屋じゃねぇんだ」って言ってたの。でもさ、物販ってしっかり売れるのよ。だから、今は別にもうTシャツ屋でもいいなって思うし。しっかり儲けを出せるものを手掛けようって時期もあった。でも、今はそこがプライオリティのナンバーワンじゃない。
-今の、自分にとっての最優先事項はなんですか?
横山: 楽しむことだね(笑)。面白いヤツを見つけること。世代に関わらずそういうヤツは絶対いると思うんだ。
-なるほど。余裕ともまた違うんですけど、横山さんの思考の段階が前よりも1、2歩先に進んだ感じがします。
横山: かもね。自覚したからかもしれない、本当に自分はもう若くねぇんだって。
-下を育てる意識が強くなってるんですか?
横山: 育てないことには何も楽しくない。
-そういうことを楽しめるようになってきたんですね。
横山: 例えばさ、『PIZZA(OF DEATH RECORDS)』から世代を象徴するような若手バンドが出ましたと。そしたら、そいつらのツアーに「Ken Band」を連れてってもらいたいもん。「The Offspring」のサポートを「Bad Religion」がする、みたいな(笑)。そんな日を夢見てるかな。
-こないだ楽屋でとある若手バンドのボーカルに発声法を教えているのを偶然見ました。冗談半分でやってるのかと思ったら、けっこう"マジ健ちゃん"な雰囲気だったから「あれ!?」と思って。
横山: なんでそう思ったの?
-ああいう場で真剣にアドバイスしてる姿ってあんま見たことないな、と感じて。
横山: してるよ! でも、最近は顕著かもしれないね。自分よりも若いバンドによく言うのが、「盗めるものはなんでも盗んでくれ」って。それでそれをまた自分たちの下のヤツらに教えてやってくれればよくて。聞かれることも多いんだよ。発声法にしても、ギターにしても、ステージでの立ち居振る舞いにしてもさ。立ち居振る舞いなんかに関してはさ「嫌われるの、怖くないんですか?」とか。
-それに対して、どのように答えるんですか?
横山: 日によって違うけどね(笑)。「上等だよ!」って言う時もあれば、「いや、そりゃ俺だって怖いよ?」って言う時もあるし(笑)。でも、どういう言葉が出てくるかじゃなくて、たぶんそいつらは俺の言葉の向こう側をちゃんと見てるんだと思うよ。
-それにしても、横山さんがギターじゃなくて発声法を教えているってところが感慨深いですね。ボーカリストとしての自覚は、かなり強くなっているんですか?
横山: 本当は人に言うほどのことでもないんだけど、やっぱり10年間歌ってきて、自分なりに体の使い方とかが分かったから、それを教えてあげてるのさ(笑)。俺もそういうことを先輩たちにいっぱい教えてもらったのよ。その人の言うことをイチ聞くも十聞くも俺の自由だったし、どんなアドバイスをもらっても迷惑ではないわけじゃない? 先輩ってそういうもんだと思うんだよね。だから、俺も遠慮なく分けてあげたい。思い出話もするし。最初に「Hi-STANDARD」で海外ツアーに行った時('96年頃)はどうだったとかさ、震災後に何を考えているかとか。あと、25年間も人前に立ってきて自分なりに得た哲学とはなんだったのか、とか。
-自分が先輩から教えてもらったものはちゃんと下に伝えていきたいと。
横山: 先輩っていってもFAT MIKE(アメリカを代表するパンクバンド「NOFX」のフロントマンであり、「Hi-STANDARD」の1stアルバムのプロデューサー。海外盤は彼が主宰する『FAT WRECK RECORDS』からリリースされている)だけどね。MIKEとか海外のバンドはよく話してくれた。日本のバンドで先輩って言える先輩はいないじゃない? 今や、いっぱいいるけど、その人たちに細かいことを教えてもらう機会はなかったからね。
-先日、「新木場Studio Coast」(2014年4月6日)でのライブを観て思ったんですけど、横山さんの歌がどんどん"みんなの歌"になっていると感じます。なんかもう、ひとりの歌ではなくなってきている。こんな風に言われてどう思いますか?
横山: あるべき姿かなって思う。
-以前、「作品は一度世の中に出たらみんなのものだ」と発言されていました。でも、その感覚をライブハウスで得ることはこれまでなかったんです。
横山: そこは俺なりに一生懸命、可視化しようとしたのよ。ツアーの日程を組みました、告知しました、お客さんはお金を払ってチケットを買いました、当日俺たちがライブハウスに乗り込みました。でも、それだけだとどうしてもステージとお客さんが一緒にはならないわけよ。そこを壊したいと思ったのね。俺はステージ上から一方的に放出するのはもう飽きた。それはどのバンドもやってる。そんな光景はどこでも観れる。もっとぐしゃぐしゃにしたい。もっと何かあるんじゃないか。お客さんに歌ってもらったら、そうなれるんじゃないか。それでマイクを客席に投げ入れたりとかさ。それはもう俺の中では「みんなの歌になってほしい」っていう思いを可視化するための動きだったわけ。だからすごくうれしいよ。「こいつら、英語をカタカナに書き起こして一生懸命覚えてきたのかな」とかさ、「"俺のところにマイク振ってくっかもしんねぇから曲覚えなきゃ"とか思って覚えたのかな」って。他のバンドのお客さんにはそんなのいないじゃん。
-長渕剛のライブ盤で本人がほとんど歌わない『乾杯』があって、それがめちゃくちゃいいんですよ。長渕はアコギだけ弾いてお客さんが歌うっていう。個人的には、『Believer』(1stアルバム『The Cost Of My Freedom』に収録されている代表曲)でもその光景を観たいなと、ずっと思ってて。こないだのライブでは最初のサビだけじゃなくて、平歌も歌ってなかったから「よっしゃ!」って思ったんだけど、さすがに全部歌わないとなるとまだ難しいのかなと。
横山: まあね、『乾杯』と比べたら『Believer』は全然一般的ではないからね。確かに、『乾杯』ぐらいの存在になったらみんなの歌だもんね...。俺、こないだのステージ上で「BRAHMAN」の『霹靂』を歌ったじゃない?(2014年4月6日でのライブ)あれもうれしかったな。
-なぜですか?
横山: だって、みんな歌詞覚えてて、歌うんだもん。ああいうの、うれしいのよ。
-自分の歌じゃなくても?
横山: 自分の歌じゃなくても。歌ってくれ歌ってくれって思った。パンクのライブに行ったら暴れる、とかさ、そういうある程度形が決まってきちゃってるものに対して、あまり今まで俺たちが提案してこなった、歌うとか踊るとかそういったものを盛り込んでいきたいんだよね。
-未だに、チャレンジし続けているんですね...。『Believer』、もっとみんなの歌にならないですかね。
横山: 英語だから難しいよね。
-でも、続けてたら絶対にその日は来ると思います。『乾杯』、『Don't Look Back In Anger』、『Believer』。
横山: わはははは(笑)! そうね、『Don't Look Back In Anger』なんかライブで観たら歌いたくなるもんね。
-詳しくは分かりませんが、あれもメンバー観客に、歌詞を口ずさむように仕向けているんじゃないでしょうか? それが浸透しているからみんなが歌う現象になってると思うんですよ。
横山: 長渕さんにしても「Oasis」にしても、お客さんと真面目に対峙してるんだと思うよ。自分だけのステージを果たそうとしたら、自分で歌うことがベストなんだもん。でも、自発的であれ、誰かに促されたのであれ、歌うことがどれだけその人の記憶に残るのかってことをすごく考えてるんだと思うよ。俺もガキの頃、好きなバンドに目の前で好きな曲やられて、モッシュピッドで一緒に歌ったらなぜか涙が出てきた経験があるし。俺の場合は「健さんは歌うことを放棄してる」みたいに言われるけどさ(笑)。そこについてはもう好きなように言ってくださいって感じ。全然そんなんじゃないし。
-いつか伝わると思います、絶対。最近のライブを見ていると、たとえ、音源の売上が下がっていくとしても、ライブステージとフロアの光景は10年後、20年後も今と変わらないんじゃないかって思ったんですよ。横山さんがどんなナリで歌ってるかは分からないけど、お客さんは今と変わらない感じで。そう感じたのは、年を重ねた今でも横山さんはステージ上でまったく無理をしてない印象からなんです。ただその時の、ありのままの自分を見せてるだけ。
横山: 「Ken Band」をやって、そこは随分考えさせられたからね。人前に出るってことはどういうことかって。間違えないようにやることが音楽なのかってところから始まってさ、「いやいや、そんなじゃないでしょう」って。その場のことをその場で無理せずパッと出すのが優れた表現者なんだと思うけれども、じゃあ、そうなるためにはどうするかっていうことも考えてやってるからさ。日頃から思いついたことをすぐ口にするトレーニングっていうのかなぁ。こういう取材とかも一種のトレーニングだよね。そうすると段々ああいう(無理をしない)人間ができ上がっていくっていう。
-それを聞いてさらに確信しました。さっき、「45歳でメロコアなんて」って言ってましたけど、若い奴だけがやる音楽じゃなくなる。
横山: そうなってくれたら別にいいけどね。でもさぁ、俺がもし死んでよ、俺が会ってもない孫がよ「うちのおじいちゃんはメロコア作った人だぞ!」とは言ってほしくねぇなぁ(笑)!
-そこで「そうだそうだ!」とはならないんですね。
横山: ならないね。今のは「メロコア」って言葉に対してどれぐらい拒否反応があるかっていうことの例えなんだけどね(笑)。
-それは相当ですね(笑)。ライブの話に戻りますけど、楽曲単位で言うと、『Your Safe Rock』(4thアルバム『Four』に収録)はあの当時の横山さんの気分が色濃く反映されている楽曲だし、もう演らないと思ってたんですよ。今はもうそんなモードではないじゃないですか。
横山: 確かにね。
-そこに抵抗はないんですか?
横山: 実はあの曲に関してはないのよ。『Your Safe Rock』を演る時は、あの瞬間だけ2009年のROCK IN JAPAN (FESTIVAL)のステージ上に戻るんだよね。
-へー!
横山: それだけあの夏の記憶が強烈だったんじゃない? それ以降のライブハウスとかフェスででき上がっていったマナーにもの凄く抵抗を感じる自分がいるわけ。あの曲をやる時だけスチャッとそのモードになれる。自分にとっては心強いよね。
―これだけ自分をさらけ出した歌を歌い続けてると、そのうち自分のムードに合わない曲も出てきて歌わなくなったりするのかなと思ったんですけど。
横山: うん、その理論は自分の中にもあるし分かるんだけど、なぜか『Your Safe Rock』はならないね。逆に必要。2009年の夏の記憶を外して考えても、日本のチャートの上位にあるような音楽しか知らない地域もあるわけで、ロックバンドがそこに入り込む隙って全然ないわけじゃない? そのことをまだ巨悪って捉えたい自分もいるんだと思う。
―では、自分がシーンを盛り上げなきゃっていう意識はありますか?
横山: そんなにないかな。たぶん"責任感"って言葉じゃないと思うんだよな。ただ、自分が聴いたり影響を受けたものはいい物だったって信じてるから、横山健から受けた影響はいいものだった、『PIZZA OF DEATH (RECORDS)』から受けた影響はいいものだったっていう若者が出てきてくれるような活動をしたいっていうだけで。
-それがゆくゆくはシーンの盛り上がりに繋がればいいなというぐらいの。
横山: うん。CDの売上で言ったら惨憺たるものだけど、どれだけみんなの日常に入っていけるのかっていう、数値に表せないところで自分の気持ち的には盛り上がってるからね。
-ところで、もう人に曲を書いたりはしないんですか?
横山: 人に書いてる余裕はないかなぁ。
-もったいないと思うんですよね。
横山: 才能が(笑)?
-そうです(笑)。忙しいとは思うんですけど、横山健にできることってまだまだいっぱいあると思っていて。
横山: でも、ひとりの人間が生きてるうちに発せることってこんなもんだと思うよ? で、これがマスに響かないんだとしたらそれはそれで俺の限界なんだろうし。逆に、すごく売れてる人の曲を書いてさ、それに引っ張られていっちゃう自分も嫌だし。
-引っ張られちゃうと思います?
横山: うん。世の中ってそういうものだもん(笑)。それがきっかけで知られるのも嫌だし。
-意外ですね。世間の目はもう気にしなていないのかと思っていました。
横山: まだもうちょっと格好はつけてたいかな。例えば、「嵐」に曲を提供しました。それで100万枚売れちゃって、「ああ、あの曲書いた人ね」って思われるのも嫌なわけよ(笑)。いや......、もしかしたら1周回ってそれも良いかもしれないけどね...「嵐」、いいねぇ(笑)。俺、薬師丸ひろ子さんの『セーラー服と機関銃』がすごく好きだったんだけども、あの曲は来生たかお(昭和を代表するシンガーソングライター)さんが書いてて、それで来生さんのこと知ったもん。
-じゃあ、横山さんがそういう存在になってもいいじゃないですか。
横山: ...まあ、そこはお話次第ですね(笑)。
-最後に、横山さんは今後どうなっていきたいですか?
横山: うーん、どうなっていきたいのかなぁ...いろいろ思うのよ? 「人をもっとワクワクさせたいなぁ」とか。でも、ワクワクする人は勝手にするだろうし、「ワクワクさせたい」って自分で言う年じゃねぇかなとかも思ったりすんの。でも、まだ火は残ってるからさ、その時々の自分なりの格好よさを探してやっていきたいなぁとは思う。それが「横山健のやることだから」って楽しみにして、ついて来てくれてる連中やお客さんにとっていい物であればいいかな。
「Ken Yokoyama」や 「SA」といったパンク界の雄から「04 Limited Sazabys」や「NOISEMAKER」のような若手の成長株までが出演者として名を連ねる『SATANIC CARNIVAL'14』。その中、大きな存在感を放つのは「マキシマム ザ ホルモン」に代表される中堅バンドたち。彼らは、日本のパンクシーンが1990年代後半に大きなうねりをもって盛り上がっていく光景を目の当たりにした世代。偉大なる先輩たちに憧れて楽器を手にし、彼らから多大な影響と恩恵を受けると同時に、独自のアイデンティティを確立しなければこのシーンでは生き残っていけない。そんな危機感に胸にもがき続けてきたバンドが多いのも特徴だ。今回は、そんな世代を代表してTAKUMA(「10-FEET」ボーカル&ギター担当/1997年結成)、JOJI(「dustbox」ベース&ボーカル担当/1999年結成)、NOBUYA(「ROTTENGRAFFTY」ボーカル担当/1999年結成)に登場頂いた。〝同期〟3人にこれまでのバンド人生を振り返ってもらい、今後の野望を語ってもらった。
-3バンドとも試行錯誤しながら'00年代を駆け抜けてきて、今も最前線で活動されてますけど、これまでどんなバンド人生を歩んできたんですか?
JOJI:うちはもう言い方悪いですけど、儲けモンみたいな感じでやってたんで。
-儲けモン?
JOJI:すごい紆余曲折だったんですよね。「ロットン(=ROTTENGRAFFTY)」も「10-FEET」もそうだったと思うけど、東京にライブハウスがあることすら知らないから、地元のちっちゃい公民館みたいなところでやってた時にいきなりデビューが決まって、メジャーから出して。で、メジャーでコケて、「もう解散しよう!」って覚悟を決めて、それで『triangle』(2ndミニアルバム)っていう音源を作る時に、「好きなことをやってやめよう」ってことで、全部英詞でやったんですよ。そうしたら数字が伸びてくれて、それがあったから食いぐことができたというか。そこから凄い友達の数も増えて、「音楽って楽しいんだなぁ」と思うようになって。だんだんフェスとかに呼ばれるようになりました。だから、ウチラの中では「dustbox」っていうバンドは一度終わってたんですよ。基本的にいつでも辞表は胸にはあるんです。だから、怖いものはないですね。売れて当たり前とか一度も思ったことないし。「なんでうち、こんなにお客さんがいるんだろう?」って今でも思いますし。
-お二方はどうですか?
NOBUYA:僕らは結成した時に決めてたことがあって。地元・京都でライブやる時は、動員100人切ったら解散。1年以内にレーベルが決まらなくても解散っていう。それまでにメンバー各自バンドをやってたんで、そこで得たモノを「ROTTENGRAFFTY」に全部つぎ込もうと。でも、ライブハウスで泥臭く活動していくやり方は知ってたんですけど、いざメジャーに放り込まれた時に、メジャーってものについて何も分かってなくて順応できず期待されてたこともまったくできなくて、凄い卑屈になって。メジャーに対して中指立ててたものが、だんだん立てられなくなったんですよ。だから、端から見たら「チャラいバンドやな」って思われてたかもしれない。「ダスト(=「dustbox」)」ともその頃に出会って、JOJIからもはっきり「あの頃のロットン、嫌いだった」って言われたし。
JOJI:大嫌いでしたね(笑)。
NOBUYA:それで、どん底まで落ちていったときに、いろんなことに気づくきっかけになったバンドが「10-FEET」ですね。僕らは仲間を作ることをしてなかったし、全員敵やと思ってたんで、「10-FEET」から学んだことがいっぱいありました。それは、僕だけじゃなくてうちのメンバー全員がそう思ってて。何回も助けてもらったし。
TAKUMA:もうちょっと大げさに褒めておいて(笑)。
NOBUYA:...でも、根本的には嫌いなんで(笑)。
一同:(爆笑)
NOBUYA:でも、(再起の)きっかけをもらったのは確実に10-FEETですね。
-そう言われてますけど?
TAKUMA:いやいやいやいや(笑)。
-CDデビューした翌年'02年にシングル『RIVER』がヒット。そして、そこから1年も待たずにメジャーデビューを果たして、今では大型ロックフェス『京都大作戦』を主催するまでになった「10-FEET」は、端から見てると着実にステップアップしているように見えたんですけど。
TAKUMA:僕はバンドをやる前までは、閉鎖的な人しか知り合いがおらへんかったんです。けど、服屋さんのイベントかなんかで、バンドやってなかったら会えへんようなイケてる人たちと知り合えるようになったんですよ。(「10-FEET」のメンバーの)KOUICHI(ドラム&コーラス担当)とNAOKI(ベース&ボーカル担当)もバンドやってへんかったら絶対仲良くなってないような人種で。で、3人でできる範囲内のことをやって盛り上がるのが楽しくて、1年間で仲間をどこまで増やしていけるかっていうのを目標に25歳ぐらいの時に上京して今に至るという。だから、「ロットン」とか「ダスト」もバンドやってなかったら、絶対に仲良くなってなかった。でも、今は一緒に過ごしてきた時間もたくさんあるし、絆もあるし、よかったと思うなぁ。今やバンドやっていく理由のひとつやからねぇ、"仲間"って。
―そういう思いを根っこに持ちながらここまで来たんですね。
TAKUMA:今もそうですね。作曲して、ライブやって、みんなが盛り上がってくれて楽しいっていうこと以外にも、仲間がおるからできる。後ろ向いたら不安なこともいっぱいあるけど、みんなも同じもん持ってるから怖さは減るし、勇気出てきますよね。
-ところで、お互いのバンドに対して最初はどう思ってたんですか?
TAKUMA:"嫌い"以外に(笑)?
JOJI:「ロットン」と「10-FEET」は俺らに友達がいなかった時に初めて会ってるんですよ。「ロットン」の第一印象はただ単に怖い連中。メンバーも多いし、ややこしい(笑)。みんなスーツ着てるし、全然分かんないと思って。「10-FEET」と初めて会ったのはたぶん、高田馬場のライブハウス・PHASE。ちょうど「10-FEET」の名前が知られ始めた頃で。ライブ観ながら俺は鼻くそほじってましたけどね。「ふーん」つって。
TAKUMA:あははは!
-それはなんとも意識してなかっていなかったのか、それとも、嫉妬混じりだったんですか?
JOJI:なんとも思ってなかったっすね。俺は基本的に、ライブを観て「こいつらすげぇ!」とかは思わなくて、打ち上げとか楽屋で確かめ合うのが好きなんです。だから、「10-FEET」もその日の打ち上げで「この人たち、すげぇ面白ぇな!」と思って仲良くなったんですよ。
-ロットンはいわゆるパンクシーンとは違うところにいましたよね。
NOBUYA:ぶっちゃけて言うと......めっちゃ付き合い長いですけど、僕はTAKUMAともJOJIともガチで喋ったことないんですよ。2人とも一本筋が通ってるんですよね。もちろん俺にもあるけど、俺の筋はTAKUMAもJOJIもめっちゃ嫌いやろうなって。
JOJI&TAKUMA:あっはっはっ!
TAKUMA:この男はホンマ本音で喋らへんからね(笑)! でも、なぜ喋らへんかっていったら、たぶん本人も分かってると思うんやけど、たくさんたくさん誤解を生む人だからなんですよ(笑)。(語気を荒げて)でも、実はそこが凄い魅力的な人なんですよ。でも、喋ると誤解を生むんですよね(笑)。
NOBUYA:俺、2人のことをすげぇ尊敬してるんですよ。どのバンドにもメンバーのど真ん中でドン!ってしてる人がいるじゃないですか。TAKUMAもJOJIもそれなんですよ。メンバーのことをうまくコントロールしてるし、仲の良いバンドマンに対して窓口になったりしてるし。俺はそういうことが苦手で。この2人はどつき合った後に「ああ、NOBUYAの言ってること分かるわ」って言ってくれると思ってるんですけど、まだどつき合ったことないからいっぱい誤解を生むやろうし、今喋ってても生むと思う。
-TAKUMAさんに向けてNOBUYAさん、じとーっとした目で見てますけど。
TAKUMA: JOJIとNOBUYAを見てて、僕が「そういう想い、絶対大事にしていこう」って思うのは、2人とも「自分以外、全員死ね!」って思ってるところなんですよね。もちろん、ホンマに死ねとは思ってないんですよ! その「死ね」には愛もあって。「どうせお互いそう思ってんだろ?」っていうことを踏まえた上で仲良くなってるところが格好いいんですよね。でも、大人になってだいぶその感じを出さずに喋ることを覚えてるから、さっきから話を聞いてて気持ち悪いんですよ(笑)。
NOBUYA:この3人が同期じゃなかったら......もし、俺が2人の後輩やったら仲良くなれてると思うんですよ。絶対慕ってると思うんです。「こんなことあったんですよ~」って相談しに行くだろうし。でも、同期やから無理なんですよ、俺が意地張ってるから。
JOJI:そうだね。だから、この3人っていうチョイスは今現在もちょっとくすぐったいんですよ(笑)。
-繋がりという話で言うと、ダストは去年6月、「HAWAIIAN6」や「locofrank」と3WAYスプリットアルバム(『THE ANTHEMS』)をリリースしたじゃないですか。あれも、「繋がりそうで繋がってなかったところがついに!」っていう出来事でしたよね。
JOJI:まったく繋がってませんでしたからね。あの2バンドもクセが凄いじゃないですか(笑)。でも、好きだからこそ時間をかけたいっていうのはありましたね。音源を出すことが決まった時だってそんなに仲良くなかったんですよ。むしろディスってたぐらいで。でも、音源を出してツアーを回った時に分かったものがありましたね。ちょっと照れくさいんですけど、達成感はありました。
-ジャンルや世代間の壁を取り払ったのは「10-FEET」主催の『京都大作戦』の存在も大きかったんじゃないでしょうか。「10-FEET」でなければできない出演者の組み合わせです。
TAKUMA:そうですかねぇ(笑)? なんつって。いやいやいや。そういう部分ではあるかもしれないですけどね。あの辺は、独特な腐れ歴史がありますから。
-そして、最近のロットンの活躍はいろんなバンドに勇気を与えてますよね。
TAKUMA:バリバリ与えてると思う。
NOBUYA:そうなってたら、いいんですけどね。
TAKUMA:CDの帯に"いくつや思てんねん!"って書いて欲しいもん(笑)。
NOBUYA:40手前やで(笑)。
-今の「ロットン」の快進撃を見てると、最近CDが売れないなんていう泣き言は言えなくなりますね。
NOBUYA:ありがたいですよね。10年前ぐらいにファンでいてくれたヤツがまた戻ってきてるんですよ。「わ、こいつらやめてへんかったんや!」っていう人も、「子供連れてまたライブハウスに戻ってきました」っていう人もいるし。それがめっちゃうれしいですね。
-みなさん、シーンのこれからを本格的に担っていく存在になると思うんですけど、今後の目標はありますか?
NOBUYA:「dustbox」、「10-FEET」、「ホルモン(=マキシマム ザ ホルモン)」、「ハワイアン(=HAWAIIAN6)」、「ロコ(=locofrank)」、「グッフォー(=GOOD4NOTHING)」、この辺のバンドはほぼ同期やと思ってるんですけど、こいつらに「ロットン、行ったな!」って思わすために続けてる、みたいなところもあるんで、あんまりシーンのことは考えてないですね。そこは「ロットン」を始めた時の気持ちとあまり変わってなくて。それがないと命懸けてバンドなんかできへん。俺らは今名前を挙げたバンドに2歩も3歩も先を行かれたんで、まずコイツらをねじ伏せたいっていう気持ちだけで俺は歌ってるのかもしれないです。これ、誤解を生むかもしれないけど、本音です(笑)。
JOJI:じゃあ、俺も誤解を生むかもしれないっていう体で話すけど(笑)。
TAKUMA:生んでいこう(笑)。
JOJI:「ロットン」にはシーンを引っ張っていってもらいたいし、「俺らのロットン舐めんなよ」って思う気持ちがあるんですよ。とあるラウド系のバンドが言ってたんですけど、「(「ROTTENGRAFFTY」は)もってあと何年だな」って。いや、そうかもしれないですよ? でも、「Hi-STANDARD」が作ってくれた俺らのシーンは爆発的にはなってないですけど、一生続くと思ってるんですね。だから、今の時点で「あと何年」とか言ってるようじゃダメなんですよ。「ロットン」とか「10-FEET」とか俺らの世代を、シーンをちゃんと見てくれよと思います。
TAKUMA:「ダスト」も「ロットン」もメジャーやったけど、メジャーかメジャーじゃないっていうのは関係なく、今が一番いい時期っていう状態を作り上げてる。これで勇気をもらったバンドマンが日本にどれだけいるかと。みんなね、心のどこかにあると思う、「60歳までこのノリでできるのかな?」って。できるかもしれない。60歳ぐらいになって、誰かがその時一番売れてる20歳前後のバンドをぶち抜いていったら、日本のバンド好きのオヤジが全員元気になると思うんですよ。そういう前例と勇気ひとつでいくらでもシーンは続くし、大きくなっていく。スキャットマン・ジョンぐらいの年齢になってから世界で一番ヒットするぐらいのことを俺らのうちの誰かがやってくれたらなっていうのは夢かな。
-自分たちでも作りたいって気持ちはあるんですよね?
TAKUMA:めちゃくちゃあります。でも、仲間のうち誰かが行けばいいと思う。
震災以降、メッセージ性を高め、より人間臭いステージングを披露している。ストレートなパンクロックの高揚感はもちろん、観客にマイクを投げて一緒に歌ってくれと言わんばかりの気迫のこもったパフォーマンスに耳目を惹き付けられてしまう。サウンドと人間味を両輪に突っ走るKEN BANDの魅力はライブでこそ炸裂する!
「自己責任で好きなように楽しんでいって下さい」Ken Yokoyama
PROFILE
2000年にHi-STANDARD活動休止後、1stアルバム「The Coast Of My Freedom」でKen Yokoyama(Vo&G)はソロ活動を開始。ex.KEMURIのMinami(G)、Jun Gray(B)、Matchan(Dr)の4人編成。
pizzaofdeath.com
百戦錬磨のライブバンドだけあり、ラウドにポップにハジけた楽曲は生の演奏でこそスパークする。1曲の中でフロアにヘドバンの嵐を吹かせた後に、大合唱のシンガロング風景を作り上げ、熱狂のダンスフロアに変貌させるのはホルモン以外に見当たらない。目まぐるしく展開する曲調に振り落とされないように注意すべし!
「PIZZA OF DEATHの名の下、幕張で展開される数々のGAME OF DEATH(死亡遊戯)。ならば、俺達はタップリと蓄えた贅肉という名の皮下脂肪をフル可動させた脂肪遊戯でサタニックカーニバルをゼイニックカーニバルに染め上げてやる! 喰らえ、俺達のメタボリックハードコア!」ダイスケはん (キャーキャーうるさい方)
PROFILE
1998年に東京・八王子で結成。マキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)、ダイスケはん(キャーキャーうるさい方)、上ちゃん(4弦)、ナヲ(ドラムと女声と姉)の4人メンバー
www.55mth.com
パンク、スカ、メタル、ヒップホップ、レゲエなど雑多な音楽性を取り入れたミクスチャーを鳴らす。英語、日本語を使いこなす楽曲もポイントで、ノリのよさや涙腺を揺さぶるエモーショナルな曲調を取りそろえている。ライブではメンバーのキャラが爆発し、笑いとユーモアにあふれたステージで多くの観客を釘付けにしている。
「ほんとにたくさんのバンドが出演するこの企画、フェスと言うか"デッカい対バン"ですね。ライブハウスという現場を愛してるバンドばっかりがそろってて個人的にしっくり来てます。ライブやるのも他のバンドのライブを観るのもめちゃくちゃ楽しみです。よろしくどうぞ!」TAKUMA (Vo&G)
「初めて開催ということでどんな1日になるのか想像がつかないけどオモロイことが起こりそうなメンツ! 楽しみやねぇ♪♪」
NAOKI (B&Vo)
「今回呼んでいただきありがとうございます! 呼ばれたからには、『呼んでよかったな! また呼びたいな!』と思われるようなライブができるよう頑張ります!」KOUICHI (Dr&Cho)
PROFILE
1997年に京都にてTAKUMA(Vo&G)、NAOKI(B&Vo)、 KOUICHI(Dr&Cho)で結成。2001年に1stシングル「april fool」でデビュー。2008年に地元で野外フェス「京都大作戦」をオーガナイズし、人気を博している。
www.10-feet.com
NO USE FOR A NAMEのトリビュート盤に参加するなど、海外パンク勢に強い影響を受けている彼ら。切なくも温かいスケール感のあるメロディは素晴らしく、疾走感のあるものからバラード風の曲調まで聴かせる。
「"SATANIC CARNIVAL'14"。錚々たる面子の中、われわれCOUNTRY YARDも参加させてもらいます。大好きなバンドの音楽はもちろん、もしかしたら今まで観たことがなかった、体感したことのなかった音楽をインターネットとかではなく"現場"で知れる素晴らしい環境だと思います。とは言ってもシンプルに、面白い1日をともに過ごせたら幸いです」Keisaku"Sit"Matsuura (Vo&B)
www.step-up-records.com/countryyard-home
SUGAの中性的な高音ボイス、メロディックにメタルのエッジ感も差し込んだアグレッシブなパンクを鳴らす。キラキラ輝く美旋律はパンクの枠組を飛び越えた訴求力を持っている。前のめりに攻める激しいライブも必見!
「SATANIC CARNIVAL初開催に出演できて大変うれしく思っております。サタニックっていう言葉が入ってるってことは、荒々しくやっちゃっていいってことですもんね。なんてうれしいことでしょうか。オーディエンスのみなさんも一緒に普段心の奥にしまってる魔物を出して楽しんじゃいましょうね!」SUGA (Vo&G)
www.dustbox-web.com
THE OFFSPRINGやSUM41のフロントアクトを務めた経歴もある実力派バンド。アメリカ人の父を持つ薬師ジョーイ(Vo&G)の流暢な英語を武器に、清涼感たっぷりのパンクを響かせる。スケール感のあるメロもいい。
「現在の音楽シーンを作った"ピザ"が主催するフェスに、今の音楽シーンを盛り上げる"仲間たち"と一緒に参加できることを、として誇らしく思います(マジでうれしい!!!)。俺たちは会場に集まってくれるみんなと、『ただただ一緒に音楽LIVEを通して、遊びたいだけ』。それで自分たちも楽しめて、集まってくれたみんなも楽しくて喜んでもらえたら、これ以上ないです。当日はよろしくお願いします!!」薬師ジョーイ (Vo&G)
eggbrain.jp
STRUNG OUT好きで、メタル色の強いパンクバンドから出発したが、2009年の世界進出を機にエレクトロやダンス的な要素を取り込み、高性能ロックへ進化を遂げる。だが、根底にはパンクの血が脈々と息づく。
「まず、初開催の"SATANIC CARNIVAL'14"に出演できることがマジうれしいです! 最初から最後までダイブが止まらないようなライブをしたいと思ってます! OPENから最後まで暴れまくって帰ってください!!」Kazuki (G&Vo)
factjapan.com
甘酸っぱさいっぱいの少年声を放つボーカルを金看板に、WEEZERやGREEN DAYに通底するパワーポップ・メロコアサウンドで、シンプルかつストレートに奏でる曲調も人懐こく、余韻が残る極上のポップ感が炸裂。
「10代の頃、パンクロックを聴いて人生が変わった。衝動のまま楽器を初めて、バンドを続けていたら、憧れてた人たちとの共演が決まった。SATANIC CARNIVAL'14、夢の1日。気合いが入らないわけがない。絶対に爪痕を残したい」GEN (Vo&B)
www.04limitedsazabys.com
METALLICAのエッジ感とTHE OFFSPRINGのポップ性を同時に放つ豪快なスカパンクサウンドは唯一無二。上半身裸のホーン隊2人が隙を狙ってフロアに飛び込み、観客を焚きつける場外乱闘騒ぎも見れるかも!?
「日本の最重要PUNKバンドが集まるこのフェスティバル。興奮しない訳がないですね。いろんな意味で、ここまでハッキリとラインが引かれているフェスティバルはそうそう無いんじゃないでしょうか。ヤル気しかないです」猪狩秀平 (G&Vo)
www.hey-smith.com
咆哮も歌メロも歌いこなす向(Vo)と中瀬(B&Cho)の壮絶な掛け合いは鳥肌級の興奮を覚える。ハードコアの凄まじい突進力、プログレ風味のツインギターなど5人が絡み合うカタマリ感は溜め息が漏れるかっこよさ。
「SATANIC CARNIVAL'14に参加できることを光栄に思います。御来場くださった皆様の心に、微塵でも何かを残せるよう、気持ちを込めたライブをさせていただく所存です。遊びに来られた皆様とわれわれ演者側にとって、素晴らしい1日に成りますように」向 達郎 (Vo)
kamomekamome.jp
SiMやcoldrainのツアーに参戦するなど、その実力は折り紙付き。1990年~2000年代のグランジ、パンク、ニューメタルを独自に消化したポップ性に長けたラウドロックを鳴らす。歌メロもキャッチーで耳を惹く。必見!
「初出演ということもあり、もの凄く楽しみです! 会場は変わっても、いつものライブハウスのようにみんなと最高の景色を作りたいですね。初めて観る人も多いと思うので、新たな出会いにこっちがわくわくです!」AG(Vo)
noise-maker.net
熱く歌い上げるエモーショナルなボーカル、透明度の高い美メロを快活なパンクサウンドに乗せて疾走する。アコギも効果的に用い、メロコアから壮大なバラードまで多彩なアプローチで攻める楽曲も彼らの強みだろう。
「今回、SATANIC CARNIVAL2014への出演が決まってめっっっちゃくっちゃうれしいです! PIZZA OF DEATH主催のイベントだし出演バンドも凄いし。とにかく楽しみでしょうがないです! 思いっきりフルスイングでライブしようと思います! よろしくお願いします!」笠原 健太郎 (G&Vo)
www.northern19.com
フリースタイルもかますキャラ立ったツインボーカルに加え、多ジャンルを横断する奔放なミクスチャーサウンドは磨き抜かれ、ここ数年で人気急上昇。結成時から不動のメンバー5人で鳴らすグルーブ感は痛快無比。
「名門・PIZZA OF DEAHTからROCKの祭典SATANIC CARNIVAL'14に、出演依頼が来た時は正直かなりテンション上がりました。今を時めく多くの猛者BANDの中から俺らが抜擢されたってことに多大なる感謝と誇りをもって当日は俺らしかできない、2度はない生のあふれる熱を込めてブッ放すつもりです‼︎ 遊びに来る皆様は、お気に入りのバンドだけでなく、まだ観たことないバンドを時間の許す限り足を使っていろいろ観て体感してお互い極上の1日を創り上げよ!! ではその日まで舌を噛んで白眼を剥いて失禁しながら震えて眠り会場でお逢いしましょう!! PEACE!!!!!」N∀OKI (Vo)
rotten-g.com
変わらぬパンクロックのかっこよさで突っ走り続ける4人組。口ずさみたくなる歌メロ、開かれたメロディラインはロック好きならガツンとくること間違いなし。激しいものからスローな曲調まで振れ幅も多彩で豊か。
「場違い的な雰囲気もあるかもしれないけど、俺たちのライブ観たらジャンルの概念なんか通り越して、手放しに楽しめると思うからさ。心をフラットにして、一緒に拳突き上げて歌おうぜ!! まぁ見てろって、やってやっからよ!」TAISEI (Vo)
sa-web.jp
MADBALLやMERAUDERなどNYハードコアに影響を受け、ミドルテンポの重量感あるサウンドにメタリックなリフを注入し、破壊力満点のサウンドをぶっ放す。歯に衣着せぬ歌詞のメッセージ性も音の鋭さを倍増させる。
「がっつりヤキ入れてやるよ...。つって。うっそー♪(´ε` ) みんなで思いっきり楽しみましょ~★」MAKOTO
www.sandjapan.com
伸びやかなハイトーンボーカル、無駄を削いだスピード感あふれるメロディックパンクは最高。特に3ピースならではのアグレッシブな演奏力は年々激しさを増している。スカ調のリズムやミディアム曲も聴き応えあり。
「楽しみます、長崎SHANK見届けに来てください」(SHNAK一同)
www.shankofficial.com
自ら"レゲエパンクバンド"と名乗り、絶叫からラガマフィン風に歌うボーカル、雑食性に富むミクスチャーサウンドは剛柔併せ持つ表現力を発揮。爆発力みなぎるライブ、メンバーのステージアクションもかっこいい!
「とにかく、ライブ観てください」MAH (Vo)
sxixm.com
メンバー3人がメインボーカルを務める特異なスタイルで、矢継ぎ早に叩き出されるビート感に身震いする怒濤のハードコアサウンド。日本語による熱いメッセージ性を秘めた楽曲にも心を激しく揺さぶられる。
「われわれにとってはなかなかない大きな舞台ではありますが、いつもの通りプレイさせていただきます。HARDCOREの熱量を皆様にお伝えできれば幸いです。何はともあれ楽しんで」安藤 竜 (G&Vo)
www.geocities.jp/thinkagain1984
Joseのハイトーンボイスを軸に、Shunのエモーショナルな声も熱く、英語詞を中心とする迫力みなぎるパンクサウンドを響かせる。他にパーティチューンや日本語によるメッセージ性の強い楽曲が大きな武器だ。
「ガキの頃から死ぬほど憧れていた"Pizza of Death"。ピザ主催のイベントに自分のバンドがラインナップできるなんて、それだけで感無量です。ただ、やっぱバンドマンなんで、テッペン目指したいんで、『出られてよかった』みたいな温度でステージには立ちません。その日、幕張メッセで一番イケてるライブします。よろしくお願いします! 押忍」Shun (Vo&B)
www.totalfat.net
SATANIC CARNIVAL
日程:2014年6月7日(土)
会場:幕張メッセ 国際展示場 9-11
時間:開場 10:00 開演 12:00 終演予定 21:00
主催、制作:PIZZA OF DEATH MANAGEMANT / SATANIC ENTERTAINMENT
企画:PIZZA OF DEATH RECORDS
OFFICIAL TV:フジテレビ ONE TWO NEXT
後援:INTER FM
www.satanic.jp
